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Excelで顧客リストを名寄せする方法
(株)と株式会社、全角と半角をそろえて重複を見つける
名刺の一覧、展示会の名簿、前任者から引き継いだ台帳。並べてみると、同じ会社が「(株)ミドリ工業」「ミドリ工業株式会社」のように少しずつ違う書き方で入っていて、並べ替えても重複が見つからないことがあります。
このページでは、マクロを使わず、Excelの関数だけで重複を見つける手順をまとめます。
1. 列をそろえて、1枚のシートに縦に貼る
元のリストごとに列の並びが違うと照合できないので、まず並びをそろえます。
| A | B | C | D | E | F |
|---|---|---|---|---|---|
| 会社名 | 部署 | 氏名 | 電話 | メール | 出典 |
「出典」には「名刺」「展示会」のように、どのリストから来た行かを入れておきます。あとで食い違いを見るときに役立ちます。
2. 照合用の「会社名キー」を作る
H列に、表記ゆれを消した会社名を作ります。H2に入れて下までコピーします。
=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(UPPER(ASC(A2))," ",""),"(株)",""),"㈱",""),"株式会社",""),"有限会社","")
やっていること:
ASC:全角の英数字・カタカナ・記号を半角にそろえる(「ミドリ」も「ミドリ」も同じ形になる。「(株)」も「(株)」になる)UPPER:英字の大文字・小文字をそろえるSUBSTITUTE:空白と、(株)・㈱・株式会社・有限会社を消す
「(株)ミドリ工業」「ミドリ工業株式会社」「ミドリ工業 株式会社」は、どれも ミドリ工業 になります。合同会社などを使う業界なら、SUBSTITUTE(…,"合同会社","") を同じように足してください。
3. 氏名キーと、照合キーを作る
I2(氏名の空白を消す):
=SUBSTITUTE(ASC(C2)," ","")
J2(会社名+氏名をつなげた照合キー):
=H2&"|"&I2
「同じ会社なら1件」でよい場合は J2 を =H2 に、メールアドレスで見る場合は =LOWER(ASC(TRIM(E2))) にします。
4. 重複に印を付ける
K2:
=COUNTIF($J$2:J2,J2)
上から数えて、同じキーが何回目に出てきたかが入ります。1 が最初の行、2 以上が重複です。K列でフィルターをかけて 2 以上を表示すれば、まとめる候補の一覧になります。
5. 残るのは「どの値を残すか」の判断
重複は見つかっても、まとめる作業はここからです。
- 名刺の行には電話があり、名簿の行にはメールがある → 両方を1行に集めたい
- 同じ人なのに電話番号が違う → どちらが新しいか確認したい
- 「ひらがなの社名」と「カタカナの社名」は
ASCではそろわない
行が少なければ手で直せますが、何百行もあると、空欄の埋め合わせや食い違いの確認に手間がかかります。
この手順をまとめて済ませるExcelもあります
この作業を、リストを貼るだけで済ませるExcelテンプレートを作りました。上の手順に加えて、空いている項目をほかの行で埋める、値が食い違う行に「要確認」の印を付ける、どのリストから来たかを残す、までを数式だけで行います(マクロなし、最大1,000行)。
作者:美咲の中の人